Aの記

読めば読むほど強くなる本を探しています。

鬼滅の刃を読んでみて

吾峠呼世晴ごとうげ こよはる

鬼滅の刃

集英社 2016 - 2020 全23巻

 

感想とか。

作者の名前含めて読み辛いのや難読漢字多数なのは少し疲れた。

ここを乗り越える若きジャンプ読者達は漢字に強くなるだろう。

 

作品自体はテレビとかネットとかで随分話題になっていたしコンビニとかでも御菓子にイラストが付いてたりして何となく意識はしていたし、映画公開は大ヒットの報道とかで凄いなぁとは思ってた。

が、作品そのものに触れる機会は無く過ごしていたが、少し前から通い出した耳鼻咽喉科が全巻揃えていたので、何となく手に取ってみたら勢いで全部読めた、別に耳鼻科で全部読んだわけじゃない(大分読んだけど…)。

 ちなみに、「のだめカンタービレ」は眼科が揃えてた。

 

まず、カバーが何か厚い気がする結構前からかな、ビニール成分が多いとかそういうことなのか?

お話自体は面白かった、巻を進める度にドンドン面白くなる感じ。絵が綺麗なのとセリフが多いというか癖がある感じ。逆にドコ読んで良いか分からんと言うか、全部にピントがあってしまう感じがあって「んん?」はあったかな。

良い意味で過去の色んな漫画の影響が感じられたのも良かった。登場人物も皆良かった。作者の力だろうけど集英社の馬力も感じた、最終巻終えたことに対して思った事はお疲れ様だったので、後半はちょっときつかったのかもしれないが。

でも23巻で終えたのは良かった。あの感じで40巻とかやらされたら他の漫画描けなくなりそう。

 

家族愛を重視してるのも良かったけど、少し気になったのが、子供が命がけで戦う組織と言う在り方。進撃の巨人もかつてのエヴァンゲリオンも何ならガンダムも。大人向け雑誌だったけど、あずみとかもしかしたらカムイ、ムジナ、、ニンジャ物多いな。

でも、この辺って大体は自分の身を守る為に戦うのがメイン(命令聞かなければ殺される環境)なんだよね、最初は兎も角として。

 これは、志願兵で少年兵だよね、これを最後まで組織の為、主人公は妹の為だけど、家族の為に死んでいく。

 家族は結構簡単に国の為にや神の為にで置換されてしまう印象があるし、自己犠牲有りで集団的な目的を達成する正義と、鬼の弱者に付け込み、能力あげると言う個人の救済と引き換えに従属との対比。

どうも気になる。こういうのを読んだ子供が自分の命を犠牲にして誰かの目的を叶えるのを良しとする人間にならないとよいのだが、また他人にそれを強要する人間にならないかと。

週刊少年ジャンプだから子供が主人公なんだから仕方ないんだけど、。子供をこんなに殺すのってあったかなぁ?例えば、「ザ・ムーン」とその現代版「ぼくらの」、アレはあからさまに生贄だったし少し違うか、主人公と仲いいのは結構生き残ってるから良いのかな、どうかな。比較するなら進撃の巨人か、どうも若者を殺す作品が多い気がする、こういうのは若者の命を軽く扱う時代の影響を受けて作られているような気がするな。むしろ年長者は生きてたりするんだよなぁ、これが。

どうも、怖い。

ただ、作品は面白い、アニメも見ようかなと思った。