奥成流メガドラ補完計画分析
「FCミニに、それが入ってるなら入れた方が良いよね♪」
この問題だ。(言ってはいないと思う)
普通に考えると自社ハードにゲームを並べていく際の選定基準は自社で持つべきだ。
当時の販売状況、メディアによる評価、現在の高価買取など。
そのタイトルの独自性や歴史的意味合いの大きさ、ユーザーに満足を与えられるゲーム要素
メガドラミニ2のソフト全体見た時のバランス、あるジャンルのみ多すぎないか?
(バランスを取れれば、稼働時間が増えて生活におけるセガ関連時間を増やせる。)
現在の世相にあうかどうか?
入れるに際しての手続きが面倒過ぎないか?元の会社が無いとか版権物など。
現在進行形のプロジェクトに好影響をもたらすかどうか?。
普通は、大体こんなところだと思われる。
ところがどっこい。
セガは当然やってるはずだが、厳しく言うと選定基準の一部を外部委託するような印象を受ける。
「ああ播磨灘」だ。
FCミニに「つっぱり大相撲」が入っていた、これが「ああ播磨灘」を入れる際に奥成氏の心に妙な残像を残してそれが影響してしまった気がしてならない。
講談社に他のソフト(麻雀)の使用許可を得に行った際についでに貰ったとのことだが、
修羅の門、魔天の創滅、騎士伝説(講談社総研)、ブルーアルマナック(講談社総研)
少なくとも麻雀を除いても5つの選択肢がある、摩天とブルーはメディア評価も低いもので入れにくいだろう、騎士伝説は後述するが史実・現実を扱う戦争ものは触らないのが吉。
残りは修羅の門かああ播磨灘となる。
実を言うと、どちらもイエス回答をもらっている気がしている。
が、コマンド選択のスポーツゲームと言うジャンルで、キャプテン翼と天秤にかけてサッカーを取ったのだろうと推測した。
ならば、ぎゃん自己(麻雀)のみで充分なのだ。何故に入れるのか?
FCミニに入っていたから。そう思えてならない。
何故にサッカーを入れるのか?SFCミニにサッカーが入っているから。
何故に野球は入れないのか?FCミニ、SFCミニとPCEミニに野球が入ってないから。
勿論、セガなりの判断で野球を入れないとも思えるが、他所のハードにアレが有るから入れた方が良いだろう、無いなら要らんだろう。これはゴリゴリのセガ押しの奥成氏のセガの外の人時代のコンプレックスの様なものが、ユーザーに対して、セガハードの中でも他ハードの人が楽しめているものは全部遊ばせてあげたいと一種の反動として出てきてるのではないかと自分は推察している。
何故、キャプテン翼かと言うと、一つはジャンプ枠(これは実は本当に大きい)、一つはセガ製を含めた他の入れられる品質のサッカーは実名が多く入れるのに手間がかかり過ぎる。からだろう。
漫画「ああ播磨灘」の時代は2代目若貴時代だったし、SFCでも相撲のゲームは有ったのじゃないかと思うので相撲ゲームはそれなりのポジションが有ったように思う。しかし、今は要らんだろう。
後述すると言ったので書いておくと、史実・歴史系のシミュレーションゲームは
ミニレトロゲームで入れてるのがゼロ。理由は知らない、光栄が厳しいのか歴史シミュ系は古いゲームをやる人はいないのか、歴史観が変わっていくから昔のゲームは違和感強いのかしらんが、とにかく他ハードに出てないから、大戦略系も検討すらしてないと思っている。
ただ、三国志。ファミコンミニジャンプ版には本宮ひろし原作の天地を食らうと赤龍王は入れてる。ファミコンミニの基準は不明と言うかジャンプ連載だからだけど。
これを奥成氏が、例えば英雄譚はOKだよね、となるなら太閤立志伝とかはありになるのかもしれない。これがメガドラに必須のタイトルかと言うと全くそんなことはないと思うが。
つまり他のミニハードに出ててメガドラミニ1に出てないモノは
入ってきやすい傾向があるのだろうと自分は考えている。
口ではメガドライブの良さがとか言うかもしれないが、
メガドライブには他ハードにある物は大体ありますよと、
無自覚にメガドラの弱い(と思ってる)点を埋めよう埋めようとしてしまってる(相撲ゲームで)、
これがメガドラの良さがバリバリに出た作品を押しのけて行われたのは残念だな。と言うこと。
メガパネルに到ってはSFCミニのパネルでポンの代用品だとすら自分は考えている。
ゲームの要素を抽出して自分なりに並べ替えるとこういうことが起きてしまう。
そうすると3輪さんちゃんはパックマンの代用かもしれない。
あと、
どうやっても手に入らないものでアイレム作品、
これは(もしかしたら)鋼鉄帝国や鈍色金属色ゲームを入れる事で気を静めるかもしれないし
ハイブリッドフロントが良い感じにメタリックなのでそれでよしとかもあるかもしれない。
FCミニには「くにおくん」が2本入ってる、その段階でこの選択の理由がご都合主義以上の物がないのが丸わかりだし任天堂を基準にする意味などないのだが、ヤンキータイトルが必要だ!!と思ってしまうのかもしれない、しかしメガドラにはヤンキー文化が華ひらなかったようで中々ない、そして火激はいれにくいだろう。
すると、くにお君の代表作はドッジボールだから弾平にしよう位の柔軟性があると良いのだけど、ヤンキーゲーム OR テクノスみたいになると巡り巡ってダブルドラゴンとかなっちゃうから気を付けて欲しい、ベルトスクロールの殴り合いはベアナックルで一応フォローしてるし。
万が一ダブルドラゴンなら海外版の3が良い、元のネオジオ版3が好きだった。キャラが色々選べるところ、ダッシュでステージ端まで走って行けちゃう、選べるキャラが多い、キャラの動きがギクシャクしていてストップモーションの様で味わい深い、陳兄弟の空中同締め落とし連発を人ごみの中でやるとトリップしてくる。
ただ、他の傾向も見らていて、その辺も興味深いしメガドラの強みを際立たせてやろう感もあるし、最終的にはバランスなのです。
しかし結果、バランスよくジャンルが出そろい知名度も文化的意味もあるゲームが入りました。他のレトロミニゲームに劣る物ではありません。
が、全部一回やっただけで終わり。
じゃ困るわけですから、遊べるモノを入れて欲しいんだよなぁ、相撲以外で。
相撲相撲言ってるけど他のタイトルが微妙で、相撲を叩きやすいから相撲といってるだけであって、スーパースト2だっていらんからね、SFCミニに入ってるから仕方ないかもしれんけど。
あと、特にX68000の周辺機器を出してきたことはPCソフトメーカーの家庭用ゲーム機受け皿として機能していたセガの一側面を改めて主張して見せる事でもあるので、これからはPC系ゲームの発表が有る事を期待している。そもそもゲームアーツもPCゲーム屋さんだしね。
こういうことを考えるのは楽しいです、すいませんね奥成さん、楽しいです奥成さん。
続く
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20220722更新