Aの記

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回転寿司での悪戯について

回転寿司での悪戯について

 

回転寿司店で客が悪戯した動画が話題になってる。
併せてゲームセンターや火災報知器等の動画も出回ってるが、回転寿司を含めた飲食店だけに絞って書く。

 

結論としては、これは「食」を軽く扱ってきた社会のせいだと思う。

 


家庭

「いただきます」「ごちそうさま」を言うんだろうか動画の人たちは?と先ず思った。
ついで、家で御飯は親が準備してくれるんだろうか?とも思った。
ココが無いなら、食に対する有難みの根っこが弱くなる。

 

お金を渡されて「これで食べておいて」や、コンビニやスーパーのパンや弁当を買ってきて「はい御飯」だと、自分の為の唯一の食事では無くお金で交換可能な「空腹を埋めるモノ」になる可能性がある。

 

とは言え、これは家庭の事情もあるし仕方ない。

 

メディア

健康法として、1日に2食で良い、夕食は軽くて良い、パンはカロリーが、〇〇ダイエット、〇〇だけ食べる等。
食事を何やら柔軟なツールの様に扱ってきた。

メーカーも、ゼリーで食事になるとか、ビスケット的なものである程度のカロリーが取れるとか。

テレビ番組は、大食い、早食い、嫌いなものを無理やり食べる、ゲテモノ食い、お笑い番組の食べ物に一つだけ凄く辛いものが有るのを当てるとか、食べ物ネタは昭和から相当あった。


ネット

SNSでの、映える外食。

 

店側

行列の出来る店作りや話題性の為に普通ではないものを提供する。

子供連れを掴む為にオモチャやイベントを作る。

 

結果


食事に機能性や楽しさや面白さの様な付加価値を付ける事で話題性や商機を作ろうとしたのだろうけど結果、食事そのものの有難みが薄れたんじゃなかろうか。

それが、動画で騒がれてる人たちの根っこにある様に思う。


「飢え」の可能性が減ったからこそかもしれないが、この食をもてあそぶ感じは10年や20年の話ではない、結構遡って考え直さないと、アクリル板を何枚立てようが注意書きを増やそうが根本的な解決はないと思う。

 

商売も健康も機能性も、作れない時や忙しい時の出来合いの食事も全部大事。

ハッピーセットのオモチャは大事。

 

だけど、食事はそれ自体が大事だと言う事もキチンと伝えることも重要なんじゃないかなと。

 

ついで言うと若者に限らず、今の中年辺りも結構ヤバイ気がしないでもない。

SNSに乗っけてないだけかもしれない。