旅客機の整備工場見学に行ってきた。
羽田空港近くのANAの整備工場で、ブルーハンガーツアーと呼ばれるものだ。
パンフレットはメンテナンスファクトリーツアーで、名称のブレに微妙なものを感じるがソコは落ち着こう。
予約制で無料で90分程度。
比較対象がサッカーのグラウンドと言うサイズの巨大整備場なので、大きかった。
客層もお子様連れから、中高年までと幅広く、驚くことに男女比率は1対1あたり、彼氏と彼女、幼児連れの親子、高齢母親と娘、中年女性2人組、中国人観光客らしき親子、撮影マシーンと化す男性、旅行のついでに寄ってる人達などなど。
また行儀の良いお客さんばかりだったので嫌な思いも無かった。建物内ですれ違うANAの別の業務中の人も会釈してくれる人が結構居る。
首から下げるカードみたいのを渡される、右上のひもの下にQRコードが見えるが、
工場内に入る際にそれを自動改札みたいな機械に読ませる。
まぁ、儀式的なもので、本気出せば乗り越えられるが、本気出して怒られてどうする?、素直に乗っかる、不思議なものでエラーが出る人もいる。
1,
通常社屋風の一室にて見学会全体の説明、整備工場で働くエンジニアの種別等の説明、ANA紹介映像鑑賞、少しの自由時間あって、室内に各種飛行機の模型が展示されているのでそれを見たり(1.5mは有ろうかと言うANAカラーのガンダムがおいてあったりもした)、何故か置いてある飛行機用の座席に座ったり。+トイレ休憩。
ヘルメットが準備されてて装着する。伸縮性のあるガーゼの様なもので出来たネットが有ってそれを頭にかぶってからヘルメットを乗っける感じになる、衛生の観点かな?。
そう言えば、建物は入る時も体温測定の消毒あり。
特に誰も何も言わないが、客も職員もマスク装着。
2,
整備場(ハンガー)の見学、2階から入って1階まで見て終わり。現物の飛行機が4機かな、あった。部分的には蓋が開いちゃってるトコなんかも見える、全部が大きい、近距離でみると、外装にこんなに色んな部品が付いてるんだと驚く、飛行機本体に書いてある文字表記は英語ばかりの様で、エンジニアの人は英語必須かねと思ったり、裸のジェットエンジンや、装着前のタイヤのブレーキパッド(ディスク?)みたいなものもあった、基本飛行機の下には入っちゃいけないんだけど結構煽る角度でも見られるし迫力もある。
ガイドさんの説明も年季が入った機械に強い人らしく、興味深いものだった。
最初に集められた部屋で見学者は30人強、それを3チームにわけて、それぞれにガイドさんが付き、別々のルートで同時に回る。
ガイドさんの年齢性別も違うし、すれ違った際の他のチームのガイドさんの話し方も違う様なので聞ける話にも幾らか個人差有ると思われる、客層に合わせている可能性も大、僕らのチームは幼児は居なかった。
最初に「今日初めての人は居らっしゃいますか?」と聞かれたので複数回行く人もいるのかも?。
別のガイドの話が聞きたいとか、置いてある飛行機が違う時に見たいと言う人は複数回いくのかもしれない。
自分は眼鏡なので、眼鏡+マスク+ソコソコ寒いで、時折眼鏡が曇って辛かった。
時期的には温かい時期が良いのかな?。
理由は知らんがスマホのバッテリーの消耗が激しく写真をあまり撮れなかった、駅からも遠いし、閑散としたエリアなので電波掴みに電力を消耗するのだろうか?とも考えたが、単にスマホが古いだけかも。何にしても専用のデジカメが有った方が不安が少なく良いかもしれない。
ロッカーも借りられるので荷物が有っても必要なものだけ持って見学出来る。(自分は借りてないので使い勝手は知らない、見た感じは綺麗なロッカーだった、1マス1マスは駅のコインロッカー程度のサイズだけど)
あと、ガイドさんの移動速度が結構速いのと整備場内は金属むき出し階段を1度は昇り降りするので足腰弱い人は辛いかも。
まぁ広いからのんびり歩いてたら終わらないか。
ただ、ネット予約の段階で補助が必要な人は前もってと言う項目があるので、配慮した案内ルートも有りそうではある。
雪かき用の車体や工場内移動用の3輪の自転車、掃除道具、工具が並んでるところ、従業員向けの注意書きなど、何でもかんでもそのまま置いてあるので見れる、当然触れる事は出来ないし案内ルートから外れることは出来ないが、飛行機以外の整備場内文化、本職の世界も覗けて良かった。綺麗に置かれてる。
僕の見た時間は朝1だったせいか、実際の飛行機整備はしてなかったが、器具の整備みたいなことをしてる人と、工場内の掃除とかの一団は動いていた。
飛行機の出入りするドアは屏風みたいになってるが何枚分か開いてて外が見える。埋め立て地の向こうに海ですかね?そして風が強い。移動している飛行機も幾らか見える。
ちなみに清水建設が作った建物だそうだ。川崎重工や三井造船のロゴの入った機械もあって、飛行機を収める部分をドックといったりするが、正にドックと言った感じであった。
非常に大きい整備場だが、エアバスA380(世界最大の旅客機)は入らないとか、垂直尾翼が(高さで)引っかかるらしい。近くにある一番新しい整備場には入れられるらしいがA380を入れる際には垂直尾翼が当たる部分のとこだけ屋根だか入り口が可変するらしい。
見れた飛行機だとこの辺が印象に残った。詳しくないんで間違えてたら申し訳ない。
C3POジェットがソコで見られるのはレアらしい。
「C-3PO ANA JET」STAR WARSプロジェクト用の特別塗装機
www.anahd.co.jphttps://flyteam.jp/registration/JA743A/livery/101
ボーイング787
https://www.ana.co.jp/ir/kabu_info/ana_vision/pdf/62sq/05.pdf
ボーイング787はリンク先のPDFの内容±α位の解説が聞けた。東レの開発素材による本体や、スバル三菱が関わってる事とか、推し気味に話していた。
日本が関わってる飛行機をANAが買って運航することが大事なんよ的なね。
三菱の旅客機断念が無念なのかな?感も感じた。
後はあれか、ロールスロイスのジェットエンジン超高額とかか。
飛行機のトイレに紙おむつ流すの絶対ダメとか、まぁ、行って聞けば良いか。面白い。
3.
後は整備場から普通の社屋に戻って、ヘルメット返して挨拶して終わり、セブンイレブンが入っていてそこにANAグッズなんかも売ってる、通販で買えるようなモノは2割引きで、ソコでしか買えないものはそこの定価で買う。
お土産用でない飲み物や食べ物は普通のコンビニの値段なので観光地価格にならず良いかもしれない。
僕はセブン専売のノンカロリー炭酸水を買った、健康に不安を感じるほどの科学的な味がする、美味しいけどね。
特別、空港弁当みたいな面白い物はない。
自分はネットで見て欲しかった滑走路デザインの定規含めてお土産もちょっとは買った。これは自分用のだけ。
入れてくれる袋にANAロゴの入ってるモノも選べるので有料ではあるが、そこで差を付ける事は出来る。
整備作業の模擬体験はどこで出来たのだろう?無かったな。やはりあれかベースツアーの方か…。
勉強含めて図書館で少し本を借りて読んだりした、
その内のこれはそこのお店にも売っていた。
数字で見る航空2022
http://www.aero.or.jp/syuppan/suuji2022.pdf
思いきっり図書館名が出てるので貰った絵葉書でカバー。
2022とある様に毎年出てる様だ、発売日が2022年の9月頭なのでもう半年は役に立つだろう。
地味だし数字ばかりで読み解くのは大変だが、意味が分かると中々面白い。
羽田は日本一ですよ、何かしらで。
折角モノレールに乗ったんだから風景見ればいいのに本を読んでしまった。
ただ天気が本当によく、チラッと見ると海面がキラキラしていて、沿線の競馬場で馬をバンバン叩きながら、血で血を洗う決戦が行われてるとはとても思えない感じであった。
馬も見えなかったな。見たかったなぁ、馬。
僕が行ったのはANAのハンガーツアーと言うモノだが、ベースツアーと言う仕事場見学的なものも別にあるようだ、子供に見せたいとか社会科見学気分ならそちらもセットで見ると良いかもしれない。有料だが良さそうだ。絶対セットで行くべきだな、失敗した。
あー失敗した。
ちなみに、新整備場駅からJALの整備場の横を通り抜けてANAの整備場に行ったが相当な距離を歩くので、JALにしておけば良かったと思うこと請け合いである。
jALの人がビルの前に立って「見学の方はこちらです」と案内板まで持ってるんだわ、これが。どうせ予約制だから浮気は不可能かと思う。
ただ、あの真っすぐな道は気持ちが良いし、航空局とロゴの入ったスーパーカッコいい消防車を見かけたり出来るので両方行ったら良いと思う、天気のいい日にね。
雨天とかだと辛いと思う。
JALの方に入ってるコンビニはファミリーマートでANA飛行機グッズも少し売ってたが、定価である。
こちらの建物は飲食店が有るとのことで帰りに入ったが3月辺りまで工事中だそうだ。
ガラス張りの作業場でミシン的な機械を操作してる人は観察してる僕に気付いて会釈したが、微妙な感じだ。値札も無さそうだし、修理専門とかかなぁ。
見学
ともあれ、無料とは言え移動時間と交通費が馬鹿にならなく気軽に何度もはこれない、疲れるし。
余裕のある人は、ANAの他のツアーも予約して続けざまに見るとか、JALと両方予約して丸一日かけて見るとか、そういうのも面白いかもしれない、と言うかすべきだろう。
今回は4,5日前に予約出来たが自分都合のスケジュールを組もうと思ったら早く予約した方が良い。
早目に2週間前とか1か月前とか、例えば複数のツアーとか朝一・午後最後とか、旅行のついでとかも早く予約しないと1個行ければ良い方になる。
自分が予約した際は、その日の午前中の1人枠しかなかったし、その先1週間位も全部埋まってた。
一駅乗れば羽田空港自体もあるし、飛行場を見てるのも楽しいので余裕を持って、お金も少し余分に、デジカメに予備のバッテリー、季節によってば防寒具。
お暇なら、また子供とかに見せるモノとしても良いかもしれない。
天気が良ければ広いし大きいしで気分は良い、風は強いけどね。
ただ歩いていても飛行機が飛び立つのが幾らでも見える。
見学会の写真はANAに送って許可を撮ってからならネットに公開して良いらしいが、
大して撮ってないし面倒臭いのでアップしない、今のとこ。
大きいガンダムも撮ったが、あれは著作権の関係かなんかでネットでの公開は不可だそうだ。
良い旅を。