ポケットペン字字典
著者 石川芳雲 編
出版社 二玄社
出版年月日 2003/05/23
定価 1,320円(本体1,200円+税10%)
漢字が出てこない、書いた漢字が何か違う気がする。
これが多くて困ってる。
自分が見るだけの場合は、思いついた適当な漢字を書くか、カタカナ・ひらがなを書いておき、後でPC・スマホ等で調べ書き直したり、欄外に書き足したりしている。
どこかに提出する書類の場合は、不明漢字出てくる度に
PC・スマホで調べて書く。
手紙等の場合も同様、こちらは手書きはほぼ無い。
これは不味いなと思ったのが、てきとう → 「的当」。
正しく書くと「適当」でPC・スマホなら自動で候補が出るから間違えようがない。
これが、自分と筆記用具だけの状態になると「的当」なる謎の言葉を書いてしまう。
単純にひどいのだと「缶」。
缶の漢字が浮かばない、「管」「官」が頭に浮かぶのだが流石に違うことはわかるのでカナで書いておいて後で修正した。
PC・スマホに頼り切っていた副作用は薄々感じていたが、
意識して手書きを増やすことによってハッキリした。
字が書けなくなっている上に、熟語そのものも思いつかなくなっている。
また、仮に書けたとしても、漢字のデザインも怪しい、
PC等で画面に表示される活字と手書きの楷書は微妙に違う場合があるが、ソレも自信が無い。
1本目の横棒と2本目の横棒の長さは一緒なのか違うのか、
点は斜めに入れるのか?上に乗ってるパーツは下のパーツより大きい方が良いのか?
グーグル検索を画像にして「〇〇 漢字 書き方」
等として見てから書いたりする。
更に言えば、送り仮名も怪しい。
「表す」とか。
問題山積みで、本当は小学生用の漢字ドリルをやった方が良いかもしれない、しれないが、ソコは見栄もある。
どうにもならないなら漢字ドリルに入学します。
このペン字字典は、
常用漢字+人名用漢字+一部表外漢字(常用でも人名用でもないが普通に使われてる漢字)が載っている。
主に「あいうえお順」で並んでいる、巻末に音訓索引がついてて、音訓どちらでも同じ索引内から調べられる(「し」でも「はじめる」でも「始」が出てくる)
索引から引くのが早い。
先に挙げた常用漢字+人名用漢字+表外漢字の一部の漢字が区別なく載っている。
しかし区別自体はつくように常用漢字には「常」、人名漢字には「人」のアイコンがつく、無印なら表外漢字だ。
(アイコンにはもう一つ「国」というのもあるが、特別気にする必要はないと思う。
これは国字の意味で、日本国で作られた漢字のこと。
漢字は元々が中国から来た輸入品だが、なんか足りないわぁと昔の日本人が作った漢字らしい。特徴としては音読みが無いことか。)
旧字は無い。
この本で見ると常用漢字がどうとかと漢字を意識することせずに、日常に多く使われる漢字の形を掴める。(当然意識することもできる)
混ざってるのが結構重要で、普通は漢字が常用かどうかなんてあまり意識しない、ただ多く触れる字が有ればいい。
常用漢字だけ、人名漢字だけ…、と行くのは非効率と思う。
と言うわけで、ぼんやりと頭に浮かぶような浮かばないよう漢字を調べる為に買った。
役に立っているが欠点(自分の求めているものとは違う点)も多い。
- 楷、行、草の3書体が載ってるが、「楷」だけで良い。しかし、これがこの本のメインの機能だ。
- 字が小さい、ポケット版だから当然だけれども。
- 字典ではあるが背の作りは強化型の文庫本(2重にはなってる)で開いたまま置くのは出来ない。
- 熟語や用例が一切ない、例えば「適当」と言う熟語をこの本から見つけることは出来ないし、漢字の意味を知る事も出来ない。
- 音訓と読みはわかるが、どこから「送り仮名」なのか判別しづらい。
送り仮名部分だけ字の太さが違うのだ(細い)。
ポケット版の漢字の横に添えられた「振り仮名」サイズの文字の太さを途中から変えて読める人ってもう、何かの達人だろう。
こんなところか。
大前提として元々その漢字も意味も熟語も使い方も知っているが、
書き文字として自信が無い人の為のものだ。
だから、「ボールペン等による手書きの為の楷・行・草ポケット字典」
なので、漢字そのものが怪しい人が選ぶ本ではない。
使い方間違ってるな。
どう考えても自分が選ぶべきは漢和辞典だ。
この本は字が上手くなるための本だわ。
ただ、漢和辞典だと手書き文字は無い、ん-。
でも、まぁ役には立ってるので。
お手本の文字は無難かつカッコいいのでソレも良いかと。
高い本なので字の上達に興味のない人は他を選びましょう。
自分が買ったのは少し前のはずだが、新品で1200円+税だった。
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大変なことだぞ。
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