Aの記

読めば読むほど強くなる本を探しています。

油性ボールペンのBOXY-100を買った。

油性ボールペンのBOXY-100を買った。

1970年代から80年代にかけて売られていた、三菱の文房具シリーズの復刻品だ。

 



途絶えていた物が2006年にレトロブームに乗って復活したのだそうだ。

 

www.itmedia.co.jp

その際は新型も含めて14種類販売。限定復刻とされ売り切りってフェードアウトのはずなのだが、何故かこのボールペンは生き残っている。

 

ニュース、特に販売促進系の情報は当時あまり見なかったので、復刻自体よく分からなかった。
実物を店で見て「なんかあるな」位に思った機会は幾らかあった。

 

が、先々週辺りから猛烈に欲しくなって、出先で探し始めたがどこににも売っておらず、在庫が豊富そうなネット通販で買った。

最初からそうしても良かったのだが、チョット微妙な買わされ方なのだ。
このボールペンは元定価が100円程度でそれを同程度の価格で復刻している。
誠実な印象を受けますね。

 

これをネット通販は気分良く買う事が難しかった。
薄利過ぎるのか3本以上とか10本とか複数本買いが多い、または本体の数倍の送料を要求されるとかであり、購入の気持ちを萎えさせる環境があった。

 

嫌だなぁそう言うのと感じ、実店舗で買おうと探し始めるも意外にない。
ここ10年の間に何回か見た気がして探し始めたのにいざ探すと全然ない。

 

どこ行っても文具コーナーに立ち寄る病が始まり、これは余りに間抜けすぎるなと思い、通販でセット売りを買ってこの泥沼から抜け出した。

※画像のランチアストラトスのミニカーはつきません。

 

ボールペンとかね、凄い種類あるけど大体同じ位の大きさで似たり寄ったりだからね、そりゃ個性的なのも沢山ありますが、基本同じくらいの長さの細長い棒ですよ。

そんなもんね、多分見過ごしてる訳です。大きいお店にも行ってるわけで全く無いことはないでしょう。
でも、目がバカになってしまってて見つけられない。

 

最上段のケースに立てて、それが段々畑で3段以上。
その下の段に袋入りがぶら下がり、ここも2段から3段。
最下段にはまとめ売りがずらりと並ぶ。
この棚が幾つもあるんだわ、どの店も。
そんなにはいいよ、文房具屋さんは全部分かるの?。

 

で、まあ、この2024年にBOXY-100を探して歩くとか狂気の沙汰ですわ。
本当に無駄な時間でした。

 

んで

まず、デザインは無骨を伴ったシンプルさで今見ても十分にカッコいい。
シンプル過ぎて知ってる人には引っかかるが、知らない人には特別な印象を与える事は無いと思われる。
本体が四角いので机上で転がらない、軽量、クリップが付いてるので持ち運びに困らない。ノック式である。

 

要は邪魔にならないのだ、当たり前が良い感じに収まっている。
特筆すべき点は無く、まぁ60点位かなぁな書き味だとしても特別な問題はない。
そして共通話題の切っ掛けを提供してくれたり懐かしい気持ちを持たせてくれる。

 

これなら廃盤にする理由はなく、むしろ一回廃盤にしたおかげで
80年代の空気を内包したタイムカプセル化できた。


ノベルティグッズとしても使われてる様で使い勝手がいいのだろうなと。

 


「これのシャーぺンの方が…」と言われる状況になったが、言われてみれば自分も持ってた。

 

このボールペンは本来、子供達の遊び道具だった。
ノック式のボタンを押し込んだ状態を解除する際のバネの反発力を利用して、当時流行っていたスーパーカー消しゴムを移動させる遊びで活躍した。

車のお尻にノックON状態のボールペン上部のボタンを押し当てて、そこから解除ボタンを押すと上部ボタンが勢いよく伸びて車を押し出す。

それで距離を競ったり、目的地まで何回で行けるかや、机の上で車を押し出し合ったり、等と言う遊びがね、あったんですよ。

 

なんでボールペンが遊び道具としてはメジャーですが、シャーペンも同じデザインでむしろシャーペン使うんですわ、子供だし。
でも、シャーペンは売ってないですね。

 

昔ながらのボールペンなんで役所とかにある透明ボディに黒キャップの奴と似た書き味だと思われます、今時のとすると筆圧を強めに要求してくるタイプ。
0.7㎜なのでカリカリした感じはない。

 

本体は細い、四角い、ゴムの掴む所がない。


細い故に自然とボールペンの要求する掴むと言うより摘まみ方を探ってしまう、
四角柱から円錐になり始める辺りが二辺(四側面でなく、2面のみ)凸凹して滑り止めになっていて、そこを摘まむ。
いやもう、そこしかないのよ。人によっては随分前の方だなと感じる人もいるかも。

 

筆圧を必要とするも、慣れてくるとスィートスポットというか、力をそれ程使わない微妙な力加減になってる時があるのでその感じを掴めれば、まぁ普通に使えるかと。


油性特有のねっとりした感じが指先で意のままになる感覚があって、これは若しかしたらペン先にブレがないせいかもしれない。だとしたらそのレベルのペン先を70年代に実現していた三菱なかなかやるな!となるが勘違いかもしれない。

※分解は本体側面にある解除ボタンを細い棒等で強く押し込むと、上部ボタンが外せると言うかバネに押し出され出てくる。そのまま本体を逆さまにでもして中身を出せば良い。

 

本体、バネ、インク軸、上部ボタン、解除ボタンの5点だからね部品点数。



分解すると分かるが、インクの軸が思いの外短い。

押しボタンの機構上、また書く際のブレない筆記感は軸が短い為に「しなり」が発生しない為とも思えるので、上げ底ならぬ短インク軸と言う訳でもないだろう。

ただ、やはり単色ペンだともうちょっと長くてもなとも思う。
コスパ感、ボールペン1本で書ける距離を重要視するなら検討外の品物かも。

 

僕がノート1冊(A4,30枚)を使い切るまで、このボールペンのみで書いた際の減り具合がこんな感じ。左が未使用。

もう4冊はいけそうだ。
短いとは言え、普通の油性なのでインク自体の持ちは良く交換の頻度は少なそう。

最初の最初は少しインク出に「ん?」な面もあったが、すぐに普通に書けるようになりダマになるとか出なくなるとかってことは今の所なし。

 

BOXYを見てニヤリとする時間が過ごせるのを1日3ニヤリ位でコスト計算に入れると、まぁ良い方の製品だろうと思った。
替えインクも売っているので困る事は無いかな今の所。

 

Amazonの購入者コメントで、もう生産中止で流通在庫のみと書いてる人もいるので又廃盤なのかもしれない。

であるならば文房具屋で見つからない根拠にもなるが、どうだろう?。

三菱のWebサイトでは出てこないし。

ただ詰め替えインクは出てくるので半分現行半分廃盤位なのだろうか?’(なんだそりゃ)

 

丁度良いのが無いな、本当言うとヨドバシの3本セットが送料かからず少ない本数で良いんだけど。

Amazonだと10本なら割高感が消える価格設定の店が多い印象。