たもさん
カルト宗教信じてました。 「エホバの証人2世」の私が25年間の信仰を捨てた理由
彩図社 2018/5/1
たもさん
カルト宗教やめました。~「エホバの証人2世」の私が信仰を捨てた後の物語~
彩図社 2020/1/28
タイトルそのままの作者自身が2世としてカルト宗教に入信し辞めるまでの物語とその後日談。
自分に近い人を疑ったり悪く思ったりすること、
それ自体が自分の人間性が悪いのではないかと思ってしまう。
そういった時にこの本が役に立つかもしれない。
そうでなくとも「転ばぬ先の杖」
巻き込まれないために、また身近な人を救えるように。
エホバの証人、「ものみの塔」などと言う言葉が身近で見聞きされたら読んでみましょう。
可愛らしい絵柄と軽い口調で読みやすく、宗教で不幸になってしまった人達の陰惨な空気が控えめなのも良い。
この人がもし信仰を続けていれば、このタッチで勧誘向けの本を描いていたかもしれないな。
と思うと少し怖いが、辞められたからこその明るい感じだと思おう。
今もって信仰中の母親もそれなりに幸せそうに描いてる辺りも良いのかなぁ、どうかなぁ?。
こういう話を読むと、どの家もバリアーの意味でも戒律弱めの何かしらの信仰を持っていた方が良いのかな?と思ってしまう、宗教教育の必要性を考えさせられる。
単に被害者意識だけでなく、信仰時の傲慢な自分を描いてくれてるのも貴重。
これがデビュー作とは思えないレベルで、漫画を描くことに手慣れている。
全く読める、普通に読める、何なら読み返している。
ネット上で、このレベルのものが趣味の延長線上で大量生産されているのは
恐ろしい話だ。もちろんプロを目指して描いてる人も相当数いるはずで、
それが無料コンテンツになりプロの首冴えも絞めてしまっている現状もありそうではある。
が、そっからこの作品みたいに出版社からプロ扱いで商品化される訳で
出版社に持ち込んでダメ出し受けて闇に葬り去られることを思えば
バンバン世に出して万が一にもかけるのはありなんだろう。
と言うかそういう時代になって10年位経つのかな。
いや、高橋留美子の時代も同人誌界隈からと言うし、そもそも裾野が広大なのか。
日本の漫画の書き手の層の厚さを感じる。描ける人はドンドン描いて欲しいし出版社も行けると思ったらガンガン、スカウトすればいい。
かつて柔道では日本一になれば世界一、ホンダはバイクで世界一になれば日本一、高校野球なら関西一なら日本一、みたいなノリがあったが、漫画はホントに日本で一番なら世界一かもしれん。
世界知らないけども。
特にこう言うテーマを誰かに発注かけるのは難しいだろうから、よくぞ書いてくれました。
よくぞ見つけて本にしてくれました。と言うことです。
作者のツイッター
作者のインタビューがyoutubeに出ている。
youtubeの2つ目
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2023年3月22日に更新しました。