Aの記

読めば読むほど強くなる本を探しています。

エリザベス2世とモンティ・パイソン

エリザベス2世が少し前に亡くなった。

 

僕は、イギリス王室とイギリス国民、皇室と日本国民、それぞれの距離感について大分違うと感じていた。


最初に違いを感じたのが、※モンティパイソンと言うイギリスのコメディー番組のせいだった。

日本で言えば、ドリフやひょうきん族ごっつええ感じ、今だとNHKのLIFE辺りだろうか。
コントのみの構成で、芸能人が何かに挑戦するとかゲームするとかそういう要素の入らない純粋なお笑い番組だ。

 

このモンティパイソンの中で、王室を笑いのネタにしていたのだった、かなりきつめにだ。
「いいのかね?」「不敬罪的な感じにならんのかね?」と言う印象があり、
学生のころに英文学の先生に聞いたことがある。

 

「イギリス王室は日本の皇室より国民に近い所にあると国民は思ってる」
「エリザベス2世などは実際に偉いは偉いのだろうが、遠い親戚の一番偉いおばさん位の認識だ、おふくろ感を感じてるのも居るかもしれない」
「だから、王族を悪く言うことがあっても身内の悪口の様なもので、嫌っていると言うのとは違う。」

 

なんだそうだ。

(その先生はイギリスに居た期間が長いものの、イギリス生まれのイギリス育ちの感性ではないので、話半分程度の受け止めで良いとは思う)

 

別に「王室」を舐めているのではなく近しく感じている。

軽口を言っている様で心配している。
この辺のニュアンスが伝わらない人もいるのかな。
どっかの偉い人が死んじゃったではなく、自分の親類を失った感覚があるのだろう。

 

今回の葬儀を含めた報道を見て、なるほどなぁと再認識した。

 

日本の皇室に感じる、若しくは演出された一種の神秘性から感じる「畏怖」の様なものではなく、「敬愛」と呼ばれる様なものがあそこにはあるんだろう。

 

日本の皇室の場合は神官の一種であり、
神話の世界からの血統と言う設定だから神秘性は必要だし、
一線はひいた方が良いのは間違いない。
対人間というより対自然の儀式が印象深いのも
流石は八百万の神ジャパンと言った風だ。

当然ながら笑いのネタになど出来ないし、するのが居たら

単に悪意だろとの印象を受ける。

 

そういう意味では聖域、タブー、アンタッチャブルになるので

もう少しどうにかとも思うが、日本は難しいかなぁ。

なんか言ったら「不味いかも」と思わせる空気感は良くないんだよなぁ。

 

ドッチが良いというのではなく、違うと言うだけの話だ。

 

何と言うか、長く親しまれた人が居なくなるのは、寂しいものです。

 

 

 

モンティ・パイソンはイギリスで放映されていたコメディ番組で面白い事や独創的な表現手法と風刺的な面で有名。

英文学の先生は良しとしていたが、やはり問題視されたものが多かったと思う、ただ王室どころか多方面に渡ってバカにする様な部分があるので敵が多すぎてわけ分らん感じになっていたのではないだろうか。

 

僕が見たのはレンタルビデオで吹き替えだったような気がするが定かじゃない。

 

なかでも有名な「バカ歩き省」がyoutubeにあがっていたので。

一応解説しておく、バカな歩き方をする事に意味がある(仕事である)と考えている省庁が(当然作り話)あって

そこの人のおかしな振る舞いを面白がっている。

 

役所仕事で無意味だったり愚かだと思われる行為を大真面目にやっている人や、

それを良しとしてる国家体制を、馬鹿な歩き方で皮肉っているんだろうが、

今の人が見るとどう感じるんだろう?

 

「Silly Walks」で検索、動画か画像かで見ると色々な取り組みが見られるかと思う。

 

www.youtube.com