Aの記

読めば読むほど強くなる本を探しています。

床屋の電話から想像できる事。

床屋の電話から想像できる事。


髪を切ってもらいに行った。

結構前から通っている店だが、楽天ビューティーと言うサービスから予約出来る事を知ってネット経由(楽天ビューティー)で予約してみた。

 

楽天自体の登録はしてあるので、そんなに面倒ではない。
店の予約の空いてる日時が一覧出来る点が便利だった。
PC上から見て初めて気づく店のサービスなどもあるし、
他の店との比較もしやすいのでそれも良かった。

予約前日メールと、当日の時間確認メールが来るのも良かった。


本筋はここからになる。
デメリットとして、楽天に登録してある、どのあたりのデータまでが
店舗側に渡されているのか?その辺が不明なのが怖いと言うか微妙だ。

 

若い女性とか高齢独身とか結構危険なんじゃないか?。

ただでさえ、髪を切ってもらう際の雑談の中で結構個人情報のやり取りをするからだ。
そこに住所・氏名・年齢・電話番号・メールアドレスまで取れたら
中々のデータベースが出来る。

 

床屋・美容院を題材にした映画は良いものが多いが、
問題のある人間が登場人物であることが多い。
有名な日本の「うなぎ」やアメリカの「バーバー」イギリスの「シャンプー台の向こうに」なんかが思い浮かぶ。


必ずしも悪人ではないが、普通の勤め人が出来ない人や何かしらの過去のある人、そうでなくとも、非常に立ち入った情報に多く触れられる職業だ。

 

別に床屋が悪人と言うわけではなくて、あらゆる層・職業に悪人も善人も一定数いるだろうし、それは医者でも政治家でも保育士でもコンビニアルバイトでも警察官でも宗教関係者でもいるはず。

 

その中で、血肉を持った、顔の見える個人情報を多く入手してしまった人が
いざ良からぬことを実行しようと思うとやれちゃうよなあと言うポジションがいくつかあると言うだけの話だ。
別に役所の人だって色々できる、逆に顔の見えない情報だからこそ気兼ねなくお金に出来る人もいるはずだ。住民データ流出の際に利益を得た人間は1人じゃないだろう。

 

個人事業主の場合、関わる人が少ないので悪い意思決定をした際にブレーキが利かないのと最悪の場合、それをビジネスモデル(別にビジネスでなくても良い、その情報のやり取りによってその街の中で本人が生きやすくなるだけでも十分)に組み込んでしまう可能性がある。

 

それと、履歴書が要らなくて、日中に自分の時間のコントロールが可能で多くの個人情報に触れられる職業の一つだなと思っただけの話だ。

 

商売が上手く行ってる、経済的に潤ってるなら、おかしなことする可能性はグンッと減るはずだが、明らかに店が流行ってないとか低賃金とかだと良い副業を紹介されればやる人もいるだろう。

 

むしろ流行って無いのに経営出来てる店はヤバいと思う。

 

かつて自分は地元の床屋に随分と通っていたが、店主の異常な程の情報収集癖のようなものが気持ち悪く通うのを止めてしまった、逆に他人の情報をやたら教えてもくれるんだけど自分は興味はない。

 

その床屋の常連や地元のどういった人たちと仲がいいのか?(ただ観察すればいい、何か共通項が見えて来る)とかを考えると床屋に限らず店に自分の個人情報、仕事先や家族の問題、生活の時間帯、例えば帰る時間・休日など、基本的には一切漏らさないのがベストなことが分かる。

 

商売のタネにしている可能性があるし、良く言っても話のタネにしている可能性がある。
本人が犯罪(商売・仕事)をしなくても良い、犯罪(商売・仕事)をする人に情報を渡す
だけでもWinWinなのだ、そちら側で。

 

ちなみにこれは定食屋とかも結構あれだったりする。
(こっちは大昔に民放の”ドキュメンタリー番組”でやられていて、本当に恐怖した。地方出身者で近隣に身よりのない一人暮らし、つまり居なくなっても暫く誰も心配しない人をどう利用するかという話)

 

そんなことも考えて、ある時期から親の代から利用していた店を止めて
色々な店を利用し始めて、今の店にたどり着いた。

 

この店は、雑談を殆どしない!!。

代わりに、髪を切る際の方針については入念に聞き取りをし、終わった後も自宅での髪のセットの仕方や整髪料の選び方まで教えてくれる。


なので、不安感・違和感はなかったのだが、楽天経由だったせいなのかなんなのか、

「住所は以前と一緒ですか?」

と確認されたので「うーん」となった。

元々、自分の住所は伝えてないと思うが、その店は移転して家から遠くなった、その際に移転先の住所を書かれたカードの様なモノを貰っていたが、コロナ禍等もあって間が開いた。
「移転しても通ってくれてありがとうございます」的な話ではあるので、おかしい点はないのだけど。
まぁ、移転と言っても最寄り駅は定期券の範囲な上に自転車でブラブラするような生活圏なのだが。


それと、自分の髪を切ってる最中に3度別の客の予約電話が入って店主が対応したところで考えてしまった。

その電話は客である自分にも筒抜けなのだが、
予約時間の相談だけでも、電話の主の休日や仕事帰りの時間、髪切った翌日にどこ行くかまで聞こえて来る(名字まで聞こえて来る場合もある)。

これが、その場限りの電話で店主は仕事に関する情報としてのみ記録して、
偶然居合わせた客が聞き流せば問題はないのだけど。


別に誰も悪意が無くても良い。

 

美容院が常連のお客さんの髪を切ってる時に

「今の入れ違いのお客さんは○○大学の学生さんで、最近越して来たらしいんだけど隣の病院のエアコン室外機の音がうるさくて夜眠りにくいんだって、大きい施設の近所って大変ね」

それだけでも、顔と住所と職業を特定できてしまう。


自宅のポストにやたらピンポイントで的確なチラシが入ったとか、
偶然とは限らない。

新聞の勧誘、NHKの契約、宗教の勧誘、何がデータベースなのかは不明だが、ちょっと気を付けてみると街の中に不思議な枠組みを見つけられるかもしれない。

基本的には全てが必然で偶然はむしろレアケースだと思う。

 

その他大勢である内はまだましだから、情報を与える相手は選んだ方が良い、
ついでに、孤独な高齢者とコンビニ店員との相性の良さも割と考え物だ。

 

お子さんの居る人は、子供が他所で誰に何を聞かれたかは把握しておくのも良い。
子供から情報収集する人も、割と、かなりいる。

 

「お父さん何してるの?お父さんのお休みはいつ?何時頃帰って来るの?お母さんはお出かけしてるけど習い事でもしてるの?」

 

これらを少しずつ収集していくのだ。月に1回の質問でも1年でそれなりになる。

それがどこのどんなデータベースに載るのかは知らないが、やってる方も全体は知らないだろう、知らないからこそ自分の身の回りを高解像度で情報化していくのだと思われる。

 

子供には毎日、その日どんな人とどんな話(を聞かれたか)をしたかを尋ねれば良い。

注意すべき店や人物が分かるかもしれない。

親子関係の理解も深まって良いんじゃないかね。鬱陶しがられるか。

 

単純にご近所さんでもね、色々いるし。

 

最近の宗教団体報道でも似たような話があるので、何となく考えた。

 

考えすぎだと良く言われます。

警戒しすぎると神経質感が出てしまうけど、基本的に人の事情を聴きたがる人は

目的があると思った方が良いと思う。