Aの記

読めば読むほど強くなる本を探しています。

がんばれ!!タブチくん!!

今年の3月いっぱいで運営終了の動画サイトGYAOで、劇場版がんばれ!!タブチくん!! の全3作が無料公開中だったので見た。

3月31日までは無料で見られるはず。

 

良い息抜きになった、これを見るのはベストかもしれない、本当に良い感じの面白さ、4コマ漫画をアニメにした世界観はゆったりするのか。

スヌーピーなんかもそうだな。

OP、EDの歌は印象強く、気が付けば頭の中で流れ出す、それがまたいい感じ。


見たのは以下の3つ。

がんばれ!!タブチくん!! 
再生時間 01:34:18
がんばれ!!タブチくん!! 第2弾 激闘ペナントレース
再生時間 01:34:29
がんばれ!!タブチくん!! 第3弾 あゝツッパリ人生
再生時間 01:36:13

 

GYAOサービス終了につきリンクは削除した。

 

最近だと新聞連載の「ののちゃん」の作者いしいひさいちが原作。

 

昭和54年から55年辺りの日本プロ野球の主にパリーグを舞台にした4コマ漫画で、登場人物が実名。

正直、この辺の記憶(知識でも良い)に自信のある人しかこの作品は楽しめないと思う。
あれば、野球もメディアのパロディー(TVCMとか)も家や街の感じも懐かしく見られる、平成のかけらもない昭和だ。「今の君はピカピカに光って~」「樹木希林のフジカラーの」とかをアニメーションにわざわざしたものを見られるとは驚き。

 

タブチくんは阪神と西武に在籍した田淵幸一の西武時代がモデル。最も美しいホームランを打つ選手と言われた田淵を
デブのポンコツキャラとして描いてる。

嫉妬深く心配性、計算高いが計算間違え、やせては太り、考えると上手く行かないが、何も考えてない時と感情が爆発してる時は割と上手く行く。
中々、複雑な人柄、しかし結局はデブでポンコツに落ち着く、良くも悪くもやってしまった上で居場所が有るのは羨ましいことだ。

 

Wiki見ると男はつらいよ渥美清を声優にしようとしたが叶わず西田敏行にしたとのこと。
これが、Wiki見るまでもなく、非常に寅さん。特に自宅でお嫁さんに怒る時のタブチ君はサクラに説教する寅さんのノリそのまんま。
西田敏行も上手くやるなぁ。

 

山田洋次監督(松竹がかも?)も「男はつらいよ」後の次のシリーズに西田敏行を据えようとしていた様(2作続けて主演)に自分は思ってるので、それをその15年も前にやってた芝山努は慧眼である。結局は学校幾つかやって時代劇路線に行くので無かったんだけども
(上手く行かなかったのかも)。

 

作品自体は映画と言うより、テレビ番組のまま話数を増やした感じなので、テレビアニメを映画にした際の水増し感や無暗に大げさにした感じはない。一つ一つの話は昭和ならではのテンポではあるが無駄な時間はない。
逆に映画っぽさはOPとEDのみで、これをわざわざ劇場に見に行くのかいな?とも思う。


低めのテンションで淡々と進んでいくものでハラハラドキドキとかはない。大爆笑もない、クスッ♪が数えきれないほど起こる位だが、今となっては構える必要が無く快適。


これを半年おきに3本、つまり1年半の間に3本公開してる。

随分と人気があったのかな?。

 

調べると、同時上映が

とても子供向けとは思えない、いや、そもそもこの頑張れタブチ君、アニメではありコミカルに描かれているが、内容は大人の世界の話で結構シビア、ファンタズムが見られる位でないとデブと食いしん坊ネタしか理解出来ないんじゃなかろうか?。

 

自分がどうかと言うと、多分テレビアニメを再放送で見たか、映画がテレビでやっているのを見たんだと思うが普通に面白がっていた気がするので、大人の世界の話を子供なりに楽しめていたのかもしれない、または話の内容と言うより単純にコメディとして動きとかを面白がったのかなぁ?。しかし、大人になった今の方が楽しめている自信が有る。

 

今の時代だとちょっと空気的に難しい様な、

欠点や弱点をドンドン指摘したり責めたりする行為、

それはそれとして責めてる側にも欠点や落ち度があったり、ののしり合いながらも

受け入れ合っている不思議と優しい世界感でもあるので、見ていて疲れることは無い。

兎に角、のんびりしている。

 

主題歌は名前が出てないがスターダストレビュー根本要、歌がいきなりカッコいいので、さぞや名の有る御仁の歌に違いないと名前を見ると「クレージーパーティー」どんな人だろう?と検索かけた。

 

西武ライオンズ誕生から少しの時期で、黄金時代に入る少し前の全然弱い時代、そして田淵は落ち目の時代と思われる。
それを漫画にして更にアニメ、映画にして受けていた時代と言うのに何か不思議な感じがする。

弱さや衰え、失敗に寛容な時代、また、それを面白がっても良い時代だったのかもなと思ったり。

 

昔は弱いチームを熱心に応援してる人が結構居たな。

年齢的に西武黄金期以降にファンになったであろう友人が居たが、彼にとってのタブチクンはどんな印象なのか聞いてみたかったな。

 

 

prime video

 

DVD、中古

 

 

youtube、音楽のみ。

ノンビリでオシャレで、主にはならずに存在感がある大人っぽい感じ。これ聞いてるだけでも気が休まる。

www.youtube.com