古本屋とリサイクルショップとお下がりの文化
昨日、大きな古本屋さんに入った。
古本屋風の看板だったが、半分は趣味系リサイクルショップの品ぞろえ。
古本半分、ポケモンカード的なもの、ゲーム、デジタルガジェット(スマホやタブレット)、オーディオプラモデル、玩具、キャラクターグッズ、DVD等の映像メディア等。
まぁ大型店なら、この辺は有る場合もある。
驚いたのは、品揃えだけでなく客層。
古本屋と言うと、冴えないお兄さんかオジサンか位の印象なのだが、家族連ればかり、子供も多い。
むしろ、冴えない属性は極少数。
時間帯なのか、この店の特性なのか分からないが。
兎に角、賑やか。
土曜日の昼間はこういう感じなのかと思った。
子供と一緒にオモチャを選んでる母親を見ると、新品が買えない余裕の無さを勝手に推測しつつ、それはそれとして柔軟に必要なものを揃えてしまう、一種のスマートさも感じた。お金をかけるべきとことそうでないトコがキチっとしてるのかも。
で、「お下がり」だ。
僕の小さい頃、兄妹の居る子供は何かしら「お下がり」で洋服なり、オモチャなり自転車なりを済ませている事が多かった。ゲームであれば共有で兄だけ妹だけのモノと言うことは無い。
一人っ子でも「いとこ」に少し上の子供が居れば、そっから何かしら流れてくる事はあったはずだ。
昔は兄妹いれば子供1人当たりに掛けられるお金は少なく、むしろ超コスパ重視で「お下がり」は必須アイテムだったはず。
それが、一人っ子の割合が増え、その一人っ子が親世代に多くなり、また親戚の距離感も遠くなっていく中で「お下がり」が無くなったんじゃないかと思う。
結果、1人の子供の為だけに何かを買い、不要になればリサイクルショップに売却。
それを経済性優先の親がリサイクルショップから買って子供に与える。
不要になれば、それがまたリサイクルショップへ。
そういう、お金と他人を経由する仕組みが通常になったと。
「お下がり」の中継点を今のリサイクルショップは担ってるのかもしれない。
実際、子育てしてる訳でも、子育て中の人と話す訳でも無いから実態は分かりませんがね。
正直、古本屋ベースの店だと衛生面で幼児向けとかは少し不安を感じるが、徹底的にその辺を綺麗にした商売とかも有るのかもなとも思った。
あ、メルカリとかか、子育て最前線は。