Aの記

読めば読むほど強くなる本を探しています。

日本最初の家計簿「羽仁もと子案 家計簿」

書店で独特な家計簿を見かけたので手に取ってから、買わないのに調べた事を記録しておく。家計簿の名称は

 

羽仁もと子案 家計簿」婦人之友社


その潔い表紙に反比例して、絶対難しい奴でしょこれと思わせる風格。
和装女性にピシッとやられる感がする。
羽仁もと子は日本で最初の女性新聞記者で自由学園と出版社の婦人之友社創始者

 

 

開いていみると家計を真剣に運営する雰囲気で「簡単料理」や
「今日は何の日」的なものは一切なく、突き放す様な佇まい。
突き放し過ぎて、その日に買ったモノを書くページすらない。
その日をどっかで全部合計してから書く。

いくら使ったかと生活費の残高は一日毎に確実に把握。封筒に生活費を小分けする人とかは馴染むかも。

 

幾らなんでも無理でしょと思い帰宅したが、どうにも気になってネットで調べてみると、別売りの家計当座帳とセットで使うのを推奨していた。

 

つまり、詳しくないのであれだが会社みたいなもんで、レシート(伝票)を当座帳(仕分け日計表)に転記、それを家計簿(元帳)にまとめると言う流れをやってる様なのだ。

 

現代の家計簿は日記帳の様に1日ずつ書く所が用意されていてそこに頭は使わずただ書き込んで、週ごとにまとめ、更に月ごとにまとめるのを1冊で完結出来る。

これをわざわざ分けるのは不思議なのだ。

 

出版社がこの家計簿の使い方動画をyoutubeに上げていた。

www.youtube.com

 

日々の雑多な買い物ではなく、お金の流れだけを追える司令塔にするために、分割してるのかもしれないなと思った。

年間計画を何より重視、その日暮らしや流され傾向の人間には相当難しい印象を持った。

何の為に生きるのかを問われる感じすらある。

 

実は今時に合わせた家計簿も出してる様子。
なので、それはそれとしてオリジナルはこの形ですよ、それとこの形になれてしまってる人がいるから出す必要があるとかだろう。
※日本最初の家計簿がこれだそうだ。

 

それにしてもこの動画は中々凄い。
”8時半から記帳をはじめて、テレビのニュースがはじまる8時45分にはつけ終わります。”
と書く時間まで指定してくる。

 

まず、全体の把握と計画・予定ありきで日々の収支にオタオタしない強い昔の主婦像が浮かぶ。
特に動画終盤の羽仁もと子の言葉は明治の女傑の風格。

あと、驚いたのが出版社がそのまま継続してること、家計簿も強いけど経営も強いのかねぇ。

出版におけるる婦人なんとかって、割とどっかに吸収されてブランドは残ってるけども…な印象があるのよね。

 

ちゃんとした人の作るものはいいですね、大変そうだけど。
取りあえず来年の自分はクロワッサン家計簿で頑張ります。
だってもう買っちゃてるからね。とりあえず、費目とかをもうちょっと真面目に分けてそれを徹底するようにしよう。

んで、再来年に勇気が出たら買うかも、買わないかもw。前書きの圧力も凄いんだよ…。

 

atabashi.hatenablog.com