やりたいことをやれ
発売日 2005年09月05日 PHP研究所
目次の後ろにこうある
「この作品は、1985年にPHP研究所から刊行された『本田宗一郎「一日一話」』を改題し、再構成したものです。」
出版社の紹介ページを見るとこの文面がある。
「本田宗一郎氏が、様々な場所に書き、語った言葉の数々を一冊にまとめたものが本書である。」
やりたいことをやれ | 本田宗一郎著 | 書籍 | PHP研究所
感想
ホンダの創業者の本田宗一郎ですね。
ただ、もうこれは本田宗一郎「著」にしては駄目です。
上の、2点の注意書きから分かるように、本田以外の人間が適当にツギハギで作った本だ。
酷すぎる、読むのが生き地獄。つまらん。
読みながら眉間にシワが寄ってしまって跡が出来た。
文章か講演録かインタビューか分からないが、丁度1ページに収まる所を適当に拾ってきて
本文の中からタイトルになりそうなの拾って付けた物が366編。
話の選び方も無茶苦茶だし、順番も変、
結局、同じような話を拾ってしまってるから、ダブりの印象を薄める為にばらけさせてるんだと思う。
内容も社長を辞めた後のみの文章で、本田自身も言ってるが老害感が凄い。
これまた本田自身で言ってるが自己弁護が凄い。
不快になるから読まない方が良い、むしろ読んではいけない。。
ここで書かれたエピソードを他の本で読んでいるとかであれば、前後関係や意味合いがある程度分かるから、少しはマシになると思うが、
これだけ結論っぽい部分だけ引っ張ってきちゃうと、自分にとって都合がいいように屁理屈こねてばかりに感じられて
読んでて馬鹿になりそう。
一応、弁護しておくと本田宗一郎の自著と思われるもので
こんな酷いのは無い、自分が呼んだ中でと但し書きは付くが。
ここ数年で読んだあらゆる本の中で最低レベル。
勿論、発見や認識を新たにする部分もあるよ、例えば、本田は本読まないと言うけど、講談物、日本の古典、方丈記とか、歴史物、こういうものは読んでる。
とか、弟や息子や夫人についての部分とか、子供の頃の話とか、例えば井深さんの本で書いてた奴ね、みたいのとか。
ただ、極わずか、そんなの。
それだって、まぁまぁ読み難い。
これは本田宗一郎の問題(チョット、いや大分あるよ、大問題だよ、でもそれは置いといて)ではなく、作り手がおかしい。
芸能人が逮捕されてる時とかにワザと顔のゆがんだ写真を報道につかうとか、
前後の文脈無視して、上手く切り取ると問題発言になりそうだなーっというのを
集中報道するのに近い。
どういうつもりで作ったんだ?。
本当につまらん。
書き足し
元の本が1985年刊行だから、本田宗一郎ご健在だな。
じゃあ、本田宗一郎が悪い。
ドッチにしても読まない方が良い本。
にしてもだ、本田存命中は「一日一話」で内容に
芸者遊びだ、浮気だ、※人魂だ、UFOだ、があるのに
死んだ後に改題して
「やりたいことをやれ」って酷すぎだろ。
やっぱり作り手が悪い。
※技術者の発想と行動 佐 野 彰 一 インタビュアー:杉本富史
https://www.jsae.or.jp/~dat1/interview/interview130913.pdf
人魂実験の統括をやらされていた人のインタビュー。これは面白い。
書き足し
同様に評価の高い本田宗一郎のネガティブキャンペーンを張る為に作ったんじゃないか?と思う位だ。(我ながら流石に考えすぎ。)